AKAA 2025:「守り神」職人技編その2 — 不可能を可能にした富山の技術
2025.10.23 / ブログ
このプロジェクトの打診をいただいたのは、昨年の9月のことでした。 最初のコンセプトを聞いた時の正直な感想は、「しめ縄に剣道のお面……なぜ!?」という驚きと戸惑いでした。

「どうやってしめ縄を自立させるのか?」「お面の重さに耐えられるのか?」「そもそも弊社で受けるのは無理ではないか?」 社内では何度もミーティングを重ね、ネガティブな意見も出ましたが、最終的には「まずはやってみよう!」と全員の心が決まりました。
しめ縄を美しい「Jの字」に固定するため、溶接やレジンなど様々な案が出た中で、最終的に「中にパイプを通す」という結論に至りました。しかし、問題は「アーティストがフリーハンドで描いた自由な曲線」をどうやってパイプで再現するかでした。
(しめ縄屋だから縄はかるけど、それ以外は。。。)
そこで、ダメ元で相談させていただいたのが、有限会社シンセテックの稲垣社長です。

セルジュ氏が来日した際、作業台に直接描いたフリーハンドの線。稲垣社長は、その線に沿って専用の「ジグ(型)」を作り、パイプを焼きながら形にしていかれました。
まさに神業。富山に、こんなに身近に素晴らしい職人がいらしたことに深く感動しました。
パイプが完成して一安心したのも束の間、次に立ちはだかったのは「どうやって5本の巨大なしめ縄を立たせるか」という難問でした。
再び稲垣社長に相談したところ、想像を超える素晴らしい解決策を提案してくださいました。


補助台の制作: 少人数でも安全に組み立てられるよう、専用の補助台を作ってくださいました。


このような補助台を作っていただきました。

お面の微妙な高さを現場で微調整できるよう、特別なパーツまで用意してくださったのです。

稲垣社長のお力添えがなければ、この「守り神」がパリの地で美しく立つことは決してありませんでした。何から何までサポートしてくださった稲垣社長との出会いに、心から感謝しています。
富山の職人たちの情熱を背負って、作品は完成へと向かいます。 稲垣社長、本当にありがとうございました。またぜひ、面白いお仕事をさせてください!
稲垣社長と出会えた事、感謝しています。
またお願いしますね。
2026/3/22 追記 上書き更新




