富山新聞に掲載されました

2018.8.22 / ブログ

伝統文化を守り繋げて行くには 若い力は必要不可欠ですよね

若い人達に興味を持っていただきたいです

https://toyama.hokkoku.co.jp/subpage/T20180822203.htm

しめ縄作りに40代「若手」職人 射水、伝統引き継ぐ 2018/08/22 01:50
 漁網製造の技術を生かして、各地の神社のしめ縄作りを手掛けている射水市の縄合屋(なわわせや)で今春から、摺出(すで)寺(じ)将門さん(42)=同市港町=が新戦力として働いている。縄合屋の職人の平均年齢は68歳と高齢化が進んでおり、40代の「若手」の採用は久しぶり。周囲の大きな期待に対し、摺出寺さんは「伝統を引き継ぎたい」と意気込んでいる。

 摺出寺さんは市内の金属加工工場で働いていたが、今年3月、縄合屋の折橋由紀社長(55)の友人を通じて、東京都大田区の「神命大神宮 本宮」に納める直径60センチの大しめ縄作りを手伝ってもらえないかと連絡があった。

 もともと、摺出寺さんは伝統産業に興味を持っていたという。同社について調べたところ、大量生産ではない点にひかれ、「自分も日本文化の担い手になりたい」と一念発起して、ものづくりという共通点はあるものの、全く畑違いの分野への転職を決断した。

 現在は、縄をまいて糸でくくりつける最終工程や、完成したしめ縄の取り付けに汗を流す。全てが手作業であり、苦労も多いが、依頼主から「良いしめ縄をありがとう」といわれるたびに「疲れも吹っ飛び、また頑張ろうと思う」とやりがいを感じている。

 折橋社長は「物覚えが早く、既に会社に溶け込んでいる」と評価する。摺出寺さんは「真心を込めることを忘れず、最高のしめ縄を作っていきたい」と話している。